Shopifyの顧客管理とは?売上を伸ばす便利ツールを徹底解説!
著者:半田恵清良(sooo_hc)Shopifyは、ECプラットフォームの中でも世界シェアがNo.1。
低コストで導入できることもあり、導入をしている会社等も増えています。
Shopifyには様々な機能がありますが、その中でも顧客管理機能はとても重要な機能です。
この機能を自在に使えるかどうかで、売上に直結することも。
そこでここでは、Shopifyの顧客管理機能について、そして顧客管理をShopifyで行うメリットや、その手順等について紹介していきます!
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Shopifyにおける顧客管理とは
Shopifyにおける顧客管理とは、「自社の顧客を様々な視点で管理できるようにすること」です。そうすることで、自社で商品を購入してくれた顧客の情報に様々な情報を付け加えて、この情報を元に様々なアプローチをできるようになります。
例えば、「20代男性」や「東京都在住の女性」、「最近〇〇という商品を購入した」といった情報がそれに該当します。
顧客の情報は、商品を提供する側にとっては非常に重要で、情報を得ることで、より年代やニーズにあった商品を提供することが可能になります。
これができなければ、「必要な商品が必要な人に届かない」ということになり、企業にとって大きな機会損失となります。
Shopifyにおいてしっかりと顧客管理を行うことでこのような機会損失を未然に防ぐことができます。
Shopifyで顧客管理をするメリット
Shopifyで顧客管理をするメリットは、次の3点。
1.売上の安定化が期待できる
2.より細かいマーケティング戦略を立てることができる
3.リピーターの獲得が期待できる
これらのメリットは、マーケティングを行う側が望むものばかり。逆に言えば、顧客管理ができれば後は商品力の勝負という段階に進むことが可能になります。では、それぞれについて詳しく解説していきます。
1.売上の安定化が期待できる
顧客管理ができるようになれば、売上が安定化します。
自社で商品を購入してくれたユーザーは、様々な属性を持っています。こうした情報が多ければ多いほど、自社の特徴を細かく知ることが可能になり、それに応じた商品開発に役立てることができるのです。
自社を支持してくれる年代や性別はどの層なのか。
あるいは、自社が見落としている年代や性別はどの層なのか。
これを知るだけでも、目指すべき方向性がはっきりとわかるようになります。そのため、それぞれに応じた商品を提供することができれば、売上に直結するのです。
2.より細かいマーケティング戦略を立てることができる
詳細なマーケティング戦略を練ることができるのも、顧客管理のメリット。顧客管理は、マーケティング戦略を発信する上で最も重要な情報です。この情報を元に、どのようなアプローチで商品やキャンペーン情報を発信していくかが変わります。
SNSを活用するべきか、新聞広告を打つか、テレビCMが効果的なのか、それを判断するのはターゲットに対する情報の多さや細かさが決めてくれます。このように、対象の情報を詳細に持っているということは、マーケティングにおいて大きなアドバンテージとなるのです。この情報を集めて管理できるかどうかは、どのツールを使うかで決まるといっても過言ではありません。
3.リピーターの獲得が期待できる
顧客管理を行うことで、リピーターの獲得が期待できます。また、既存の顧客に対しても適切な情報発信を行うことで、顧客離れを防ぐことが可能に。
マーケティングの世界では、「2:8の法則」という法則が存在しています。
これは「売上の8割は、全体の2割の顧客が担っている」という法則。つまり、リピーターの存在は、そのまま売上に直結するのです。いかにリピーターを作れるかは、適切な顧客管理あってこそ。顧客管理を適切に行うことが、自社の売上に繋がるのです。
Shopifyにおける顧客管理方法
Shopifyの顧客管理機能の使い方についても紹介。
色々と便利なShopifyですが、機能を自在に使えないとまともな顧客管理は行えません。
初めて使う人は、それまで顧客管理をエクセル等で行ってきたはず。
これをShopifyで使うための方法や、情報の更新等についてそれぞれ解説していきます。
顧客情報の移行方法
基本的な使い方は、次の手順で行います。
1.顧客管理をShopifyで指定した形に修正する
2.顧客情報をCSVファイルでダウンロードする
3.ShopifyでCSVファイルをインポートする
たったの3ステップで、顧客管理を行うことができるようになります。
基本的に、ShopifyではCSVファイルでしかインポートすることができません。
また、Shopifyで指定した形式にファイルを直しておかないと、インポートすることができません。
CSVファイルの各項目一覧▼
First Name | お客様の名です。 |
Last Name | お客様の姓です。 |
お客様のメールアドレスです。 | |
Company | お客様の会社名です。 |
Address1 | 住所1です。 |
Address2 | 住所2です。 |
City | お客様がお住まいの市区町村です。 |
Province | お客様がお住まいの都道府県を入力してください。Province Codeのみの入力でも問題ありません。 |
Province Code | 都道府県のISOコードを入力してください。ShopifyはISO alpha 2コードを使用しています。日本の場合は「JP-○○(2桁の数字)」が適用されます。 |
Country | お客様がお住まいの国です。 |
Country Code | 国のISOコードです。日本の場合はJPと入力してください。 |
Zip | お客様の郵便番号です。 |
Phone | お客様の電話番号です。 |
Accepts Marketing | お客様がメールマガジンに登録しているのかを指定します。yesかnoで入力してください。 |
Total Spent | お客様の総支払金額です。通貨の記号は入れずに、数字のみを入力してください。 |
Total Orders | お客様の総注文数です。 |
Tags | おお\客様にタグ付けする場合はこちらにタグを入力してください。 |
Note | お客様についてのメモなど、追加情報を入力してください。 |
Tax Exempt | 非課税のお客様にはyes、そうでないお客様はnoと入力してください。 |
引用:Shopify
顧客情報の管理・利用方法
顧客管理の管理や利用方法には、次の5つがあります。
1. 顧客情報の編集
2. パスワードリセット
3. 顧客のタグ付け
4. メール送信
5.検索
これらの機能を使えるかどうかが、売上向上の大きな鍵。
顧客管理では基本的な動作になるので、スムーズに行うのがコツです。
では、それぞれについて詳しく解説していきます。
1. 顧客情報の追加・変更・一括編集・削除
顧客情報については、Shopifyの画面にある顧客管理画面で全て編集することができます。
新しく顧客情報を入れる場合は、「顧客を追加する」をクリック。
何か情報に変更を加えたい場合は、対象を選んで「顧客情報を編集する」を選択するだけ。
顧客の名前の左側にあるチェックボックスを複数人分クリックすれば、一括で編集することが可能です。
削除の場合、削除したい顧客にチェックを入れ、「その他の操作」から削除を選択すれば解決。
非常に操作も簡単で、一つの画面から操作できるので、初心者の人でも簡単に管理することが可能になります。
2. パスワードリセット
パスワードリセットは対象の顧客を選択し、「パスワードをリセットする」を選択するだけで完了。
顧客がパスワードを忘れてしまうということは、よくある話。
これに対して迅速に対応できるかどうかで、顧客満足度は大きく変わります。
顧客満足度は顧客の囲い込みや新規顧客開拓に大きく影響するので、このあたりの手順は抑えておくと便利です。
3. 顧客タグ
顧客のタグ付けは、各顧客の管理画面から行えます。
タグ付けは、マーケティング戦略を練る上でとても重要な項目。
それぞれの属性をつけることで、分類分けを行うことが可能に。
例えば、「優良顧客」や「インフルエンサー」といったタグをつけることで、目的にあったメッセージを発信することもできるのです。
自分で付ける場合は忘れがちになってしまう要素で優先度は低めとなってしまいますが、しっかりとタグ付けを行うことで、目的を詳細化することができます。
4. 顧客へのメール送信
顧客に個別でメールを送信する方法は、顧客画面のメールアドレスをクリックすることで送信画面に移ります。
何かメッセージを送りたい場合、この機能を有効的に活用することで、メールを送信可能。
例えば、個別にクーポンやキャンペーンの情報を発信したい場合に活用することができます。
とても重要な項目になるので、しっかりと理解することが大切になります。
5. 絞り込み検索
絞り込み検索は、特定の条件に従って顧客を絞り込む機能。
例えば、メールの購読状況やタグ、金額や注文の日付といった項目で絞り込むことが可能。
上で説明したタグ付けを行っておけば、特定のタグが付いた顧客だけをピックアップすることが可能になります。
例えば、インフルエンサーをピックアップすれば、インフルエンサーに対して情報提供を速やかに行うことができます。
いちいち顧客リストの一覧から選ぶという手間が省けるので、地味に有用な機能と言えます。
Shopifyにおける顧客管理の流れ
Shopifyにおける顧客管理の流れについても解説。
それは、次の4つの手順で考えることです。
- 現状把握
- 顧客のセグメント化
- シナリオの作成
- 実行
実際に使い方もマスターしたところで、これを使うのは人間です。
つまり、Shopifyを有効的に使えるかは、使う方の考え方次第。 これらの流れを組んで顧客管理を行うことで、自然と適切な顧客管理が行えるようになります。
では、それぞれの流れについて詳しく解説していきます。
1. 現状を把握する
これは、顧客それぞれについての現状を把握すること。
例えば、顧客それぞれを次のような考え方で分類分けします。
・最後に自社の商品を買ってからどれくらい経っているのか
・どれくらい自社の商品を繰り返し購入してくれているのか
・自社の商品をどれくらいの金額分購入してくれているのか
この考え方は、「RFM分析」と呼ばれる方法で、近年主流の考え方。
RFM分析とは、顧客それぞれを購入金額、来店頻度、直近の購入日の3つの分類で分析する方法のこと。
つまり、顧客が自分のお店にどのくらい貢献してくれているかを図る指標となります。
それぞれの顧客をポジショニングし、顧客の属性を把握しておくことが目的です。
また、自社にどのような顧客が多いのかを知ることも可能に。 次の戦略を立てる際にはとても重要な情報になるので、顧客管理の第一歩となります。
2. 顧客をセグメントする
次に、顧客をある程度のグループで分類分けします。
例えば、顧客を次のようなグループに分けることをいいます。
・購入金額や回数も大きく、直近でも購入しているグループ
・購入金額や回数も多いけど、直近では購入していないグループ
・直近で購入しており、回数も多いが、金額は少なめなグループ
・直近で購入しているが、金額も回数も少なめなグループ
これらのグループ分けのメリットは、視覚的に自社への貢献度を見ることができること。 顧客の貢献度がはっきりとわかるため、自社の特徴を掴むことができます。 また、それぞれに合った適切なアプローチを考えることができるもの、重要なメリット。 新規の顧客が増えているのか、あるいは顧客離れが進んでいるのか、それぞれの流れで採用するべきアプローチは真逆です。 誤ったアプローチを行わないようにするためにも、この手順もかなり重要なものになります。
3.シナリオ作成をする
顧客のグループ分けができたら、次はどのアプローチを採用するかを考えます。 新規顧客と顕在顧客では、採用するアプローチは異なります。 客観的にグループを見て、どの層にアプローチをするかを考えるのは人間の仕事。 この戦略を誤ってしまうと、売上増は期待することができません。 そのため、適切なアプローチを考えることも重要です。
4. 実行する
実際に考えたシナリオを実行に移します。 例えば、ポイント還元するセールを行ったり、アンケートメールを送信したり、あるいは大々的な新商品の宣伝等がそれに該当します。ここで大事なことは、顧客の反応を逐一見ること。 反応が芳しくない場合、打った手が誤っている可能性が大。 その場合、作ったシナリオがまずいのか、あるいはグループ分けを誤っていることが考えられます。 反応を逐一見て、すぐに対応することで、顧客満足度の向上が期待できます。 実行するだけではなく、その後の反応を見ることも、売上アップに貢献することになります。
Shopifyで顧客管理をサポートするアプリ3選
Shopifyをサポートするためのアプリを3つ紹介します。
それが、次の3つです。
・Hubspot
・EasyTagging
・チャネルトーク
これらはShopifyの機能をサポートすることができるアプリ。
これらのアプリを使うことで、より顧客管理しやすくなります。
ここではそれぞれのアプリについて詳しく解説していきます。
Hubspot
Hubspotとは、アメリカ・マサチューセッツ州に本社を構えるHubSpot社が提供しているマーケティングプラットフォームです。
またHubSpotはコンテンツ管理に長けたツールとされています。
ブログ、LPページなどを作成して投稿できたり、またその分析も一つのプラットフォーム上で可能です。
HubSpotは機能により制限はありますが、無料からの利用が可能です。
EasyTagging
EasyTaggingは、自動でタグ付けを行ってくれるアプリ。
アプリ内で設定したルールに従って、自動でタグ付けをしてくれます。
顧客情報の他、商品や注文の情報にまでタグ付けをしてくれるのもポイント。
タグ付けは人が手動で付けることがほとんどで、人手で付けるとミスも起こりがち。
このミスを減らすためにも、自動でタグ付けをしてくれるこのアプリはとても便利です。
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チャネルトーク
チャネルトークは、熱狂的ファンを作る顧客コミュニケーションツールです。
従来の受動的なカスタマーサポートを、サイトに訪れたお客さまへのオンライン接客(チャット接客)をし、売上向上に繋げたり、チャットでのコミュニケーションにより顧客とのロイヤリティを高められます。
本アプリをインストールすると、Shopifyで構築したECの会員情報と連携されたチャネルトークを簡単に設置できます。成功事例として、CVRやリピート率70%達成やCS対応時間75%削減などの成果が出ています
また、顧客行動に合わせて、適切なターゲットにポップアップメッセージを表示したり、メールやSMSへのメッセージ通知が可能です。
クーポンを表示したコンバージョン率の向上やご利用ガイド、オンボーディングコンテンツを表示したカスタマーサクセスの自動化・ロイヤルティの向上をするマーケティングオートメーション機能もあります。
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Shopifyの顧客管理を活用して売り上げアップを目指そう
Shopifyでの顧客管理について解説しました。
顧客管理は、売上アップには欠かせない行動。
近年の市場では顧客の奪い合いが非常に活発で、顧客の囲い込みはとても大切なこと。
そのような意味でも、適切な顧客管理で売上アップを目指していきましょう。
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