【2026年版】ビジネスチャット(チャットツール)比較10選|機能・料金・使いやすさで選ぶ
ビジネスチャット(チャットツール)10サービスを機能・価格・使いやすさで比較。Slack・Teams・Chatwork・チャネルトークなどの違いを機能比較表と価格帯早見表で整理し、社内専用・CS専用・両対応型の選び方を解説します。
Hieu • EC・BtoB SaaS・toCプラットフォームの営業担当。チャネルトークのメンバーとして、EC・カスタマーサポート(CS)に従事する企業様への提案・伴走実績を元に、顧客体験(CX)向上や売上につながるリアルな現場の情報を発信してます。
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「どのビジネスチャット(チャットツール)が自社に合うのか、選択肢が多すぎて判断できない」
カスタマーサポートの責任者からよく聞く声です。
Slack・Teams・Chatworkなど名前は知っていても、自社の規模・業種・予算にとって何が適しているのかを判断する材料がなく、比較検討が前に進まないケースが多くあります。
本記事では、2026年時点でカスタマーサポートや社内コミュニケーションに活用できるビジネスチャット10サービスを、機能・価格・使いやすさの観点で徹底比較します。
機能比較表に加えて、今回は各社の公式料金ページから取得した価格帯の早見表と、安さで選ぶときの注意点もまとめました。失敗しないための5つのポイントとあわせて、稟議資料の骨格としてもそのまま活用いただけます。
ビジネスチャットとは?チャットツールの基本と2026年のトレンド
ビジネスチャットの定義と「社内向け・顧客向け」2つの用途
ビジネスチャットとは、業務用途に設計されたチャットツールの総称です。
個人向けのLINEやSNSのDMと異なり、チーム管理・権限設定・ログ保管・外部連携など、組織での利用を前提とした機能を備えています。
主に文字による情報のやり取りを通じて、組織のメンバーが円滑にコミュニケーションを取れる仕組みで、タスク管理・ファイル共有・検索などの機能が搭載されていることが多く、業務の効率化を支えます。
資料や画像をドラッグ&ドロップで簡単に共有でき、過去のやり取りもキーワードで検索・確認できる点も特徴です。
用途は大きく2種類に分かれます。
社内向けはチームメンバー間の情報共有・連絡・ファイル管理が中心で、Slack・Microsoft Teams・Chatworkなどが代表例です。
一方、顧客向けはWebサイトやアプリ上に設置するライブチャット接客で、問い合わせへの対応やサポートを目的としています。SNSのDM経由のやり取り(Instagramのビジネスチャットなど)も顧客向けの接点のひとつですが、本記事では主にWebサイト上のライブチャットと社内チャットを扱います。
さらに、この両方を1つのプラットフォームで担う「両対応型」のチャットツールも近年増えています。
メール・電話との違いと導入が進む背景
メールは非同期で記録に残る反面、スレッドが深くなると全体像が見えにくく、返信漏れも起きやすい。電話はリアルタイムに会話できますが、記録が残らず、情報を後から参照するのが難しい。ビジネスチャットはこの2つの弱点を補う形で普及が進んでいます。
ビジネスチャットの大きなメリットは、迅速な情報共有と業務の効率化です。リアルタイムに情報を共有できるため、緊急の案件や変更点を即座に伝えられ、作業の遅延やミスの発生を減らせます。
この普及を後押ししているのは、リモートワークの浸透と、企業に寄せられる問い合わせ件数の増加です。
オフィス外でもリアルタイムに情報共有できる環境が求められるようになり、メール中心の業務フローに限界を感じる企業が増えました。
特にカスタマーサポート部門では、チャネルの分散(メール・電話・SNS)による対応漏れや属人化が深刻化しており、情報を一元管理できるチャットツールへの移行が加速しています。
2026年の注目トレンド(AIエージェント・社内外の一体化)
2026年のビジネスチャット市場で特に注目されるのは、AIエージェントの実用化と、社内外チャネルの統合の2点です。
AIエージェントは単純なFAQ応答の域を超え、顧客の質問意図を理解して適切な回答を生成したり、有人対応へのスムーズな引き継ぎを実現したりするレベルに達しています。
一方で、社内チャットと外部サポートを別々のツールで管理する運用に非効率を感じる企業が増え、1つのプラットフォームで両方を完結させたいというニーズが高まっています。
ツールを統合することで、顧客情報をチーム内でリアルタイムに共有しながら対応できる環境が実現します。特にAIエージェントを搭載したチャットツールなら、夜間や休日でも即時応答が可能となり、対応スピードと品質を両立できます。
その一方で、ビジネスチャットには注意すべき側面もあります。
常に新しいメッセージが流れることで情報過多となり、集中力が途切れて生産性が下がるリスクがあるため、運用ルールの設計が重要です。
また、過去のチャット履歴が残ることはメリットですが、膨大な情報から必要なデータを探し出すのが難しくなる場面もあります。
こうした課題を踏まえてサービスを選ぶことが、定着のカギとなります。
失敗しないビジネスチャットの選び方5つのポイント
1. 用途を明確にする(社内専用・CS専用・両対応型)
最初にすべき判断は「このチャットツールを何のために使うか」を決めることです。
社内のコミュニケーション効率化が目的なのか、サポート品質を上げることが目的なのか、あるいはその両方なのかによって、候補となるサービスが大きく変わります。
社内チャットと接客チャットを1つにまとめたい場合は、両対応型(例:チャネルトークの社内チャット)が候補になります。
目的が曖昧なままサービスを選ぶと、導入後に「機能が足りない」「使わない機能にコストを払っている」という事態になりがちです。
また、従業員のITリテラシーや働き方に合わせてサービスを選ばないと、ツールが社内に定着しないという課題もあります。
2. 基本機能・料金・連携・サポート体制で比較する
「機能が豊富」なだけでは判断できません。
自社の業務フローに必要な機能(チケット管理・AIエージェント・分析など)が揃っているか、既存のCRM・ECプラットフォームと連携できるか、トラブル時に日本語でサポートを受けられるかを一つひとつ確認することが重要です。
海外製サービスは機能が充実している反面、日本語サポートが限定的なケースも多くあります。
さらに、機密情報や個人情報を扱うため、会社のポリシーに合わせた管理ができるかも確認すべきポイントです。通信の暗号化やアクセス制限、ログ管理によって安全な運用が可能なサービスを選びましょう。
3. 無料プランの制限と、人数が増えたときの価格を確認する
多くのチャットツールは無料プランを提供していますが、メッセージ履歴の閲覧期間やユーザー数に上限があり、業務で使い続けると壁にぶつかります。
また「1人あたり月額○○円」という表記は、利用人数を掛けて総額で見ないと比較できません。各サービスの具体的な価格帯と試算のしかたは、後半の「チャットツールの価格帯と、安さで選ぶときの注意点」で整理しています。
4. 既存システムとの連携可否を確認する
CRM・ECプラットフォーム・メールなど、すでに使っているシステムとAPI連携できるかどうかは、導入後の運用効率に直結します。
連携できない場合、手動での転記作業が発生し、ビジネスチャットを導入した意味が薄れてしまいます。
5. 日本語サポート体制を確認する
日本語UIが整っていることと、日本語でサポートを受けられることは別物です。
海外製サービスでは、UIは日本語化されていても、問い合わせは英語のみというケースがあります。導入前に、問い合わせ方法(メール・チャット・電話)と対応言語を必ず確認しましょう。
ビジネスチャット(チャットツール)比較10選|用途別に紹介
以下では、社内コミュニケーションからカスタマーサポートまで幅広く活用できるビジネスチャットを10サービス紹介します。
コミュニケーション重視型・顧客接点統合型・ヘルプデスク・チケット管理重視型と性格が異なるサービスが混在しているため、自社の優先事項に照らしながらご確認ください。
※本記事の料金は、2026年10月時点の各サービス公式料金ページの情報をもとに作成しています(税別)。料金・機能は変動する場合があるため、最新情報は各サービスの公式サイトにてご確認ください。
チャネルトーク
(出典:チャネルトーク)
社内チャット × 外部接客を1プラットフォームで完結
チャネルトークは、社内チャットと顧客向けの接客チャットを同一プラットフォームで運用できるビジネスチャットです。
チケット管理・AIエージェント「ALF」・顧客CRM・分析ダッシュボードまで一体化しており、カスタマーサポートに必要な機能を追加ツールなしで揃えられます。
ECサイトやSaaS企業での導入実績が豊富で、グローバルでの導入社数は240,000社以上(2026年10月時点)。無料プランから始められる点も特徴です。
主な機能: 社内チャット、接客チャット、チケット管理、AIエージェント(ALF)、CRM、分析ダッシュボード、Shopify連携
料金の目安: 無料+プランあり(0円。社内チャットは30名まで、接客チャットは2名まで)/有料:Startup 月額20,000円(創業3年以内の企業向け)、Business(年商10億円以上)・Enterprise(年商30億円以上)はお問い合わせ。有料プランはすべて年間契約
おすすめ: EC・SaaS・CSを強化したい企業、少人数で対応品質を高めたいチーム
注意点: プロジェクト管理機能はシンプル。タスク・ガントチャートを重視する場合は別途ツールの検討が必要
Slack
(出典:Slack)
外部連携に強い世界標準のビジネスチャット
Slackはチャンネル管理・スレッド機能・外部アプリ連携を備えた、IT系・スタートアップ企業を中心に広く普及しているビジネスチャットです。
豊富な外部アプリと連携でき(最新数はSlack App Directory参照)、ワークフロービルダーによる業務自動化も可能です。ハドルミーティング機能で音声・ビデオ通話もそのまま利用できます。
主な機能: チャンネル管理、スレッド、ハドルミーティング、ワークフロービルダー、Slack AI(プランにより使える機能が異なる)
料金の目安: フリープランあり(メッセージの閲覧は直近90日分・データは1年後に削除)/有料:プロプラン 1ユーザーあたり月額925円(年払い)・1,050円(月払い)
おすすめ: IT系・スタートアップ・外部連携を最大活用したい企業
注意点: 外部チャット機能は標準搭載なし。問い合わせ対応には別ツールとの連携が必要
Microsoft Teams
(出典:Microsoft Teams)
Microsoft 365と完全統合の企業向けプラットフォーム
Microsoft TeamsはWord・Excel・SharePointなどMicrosoft 365製品とシームレスに統合されたコラボレーションプラットフォームです。
ビデオ会議・チャット・ファイル管理を一体で運用でき、Microsoft 365をすでに利用している企業であれば追加コストなく導入できます。
主な機能: チャット、ビデオ会議、Office共同編集、ゲストアクセス、コンプライアンス管理
料金の目安: 無料版あり/有料:Microsoft Teams Essentials 1ユーザーあたり月額599円(年払い)、Microsoft 365 Business Basic 1,049円(年払い)
おすすめ: Microsoft 365をすでに活用している中〜大企業
注意点: 機能が多く、導入・定着に一定のトレーニングコストがかかる
Chatwork
(出典:Chatwork)
日本発・国内で幅広い業種に導入されているビジネスチャット
Chatworkは国内で広く普及している日本発のビジネスチャットです。
直感的なUIで非ITスタッフでも使いやすく、グループチャット・タスク管理・ファイル管理・ビデオ/音声通話が揃い、BacklogやGmailなどとのAPI連携にも対応しています。中小企業・士業・医療・介護など幅広い業種に導入実績があります。
主な機能: チャット・グループチャット、タスク管理、ビデオ・音声通話、ファイル管理、API連携
料金の目安: フリープランあり(100ユーザーまで・メッセージの閲覧は直近40日分)/有料:スタンダードプラン 1ユーザーあたり月額700円(年契約)・840円(月契約)
おすすめ: ITリテラシーが様々な国内中小企業・士業・医療
注意点: 外部チャット機能はなし。外部連携数はSlackより少なめ
LINE WORKS
(出典:LINE WORKS)
LINEの使い心地をそのままビジネスに
LINE WORKSはLINEのUIをビジネス向けに転用した国産ビジネスチャットです。
スタンプ・既読確認・グループトークなど馴染みやすい操作感を保ちながら、管理者機能・セキュリティ・アンケート機能など業務用の機能を備えています。現場スタッフが多い業種での採用が目立ちます。
主な機能: チャット・グループトーク、掲示板、アンケート、カレンダー共有、外部LINEユーザーへの連絡
料金の目安: フリープランあり(30ユーザーまで)/有料:スタンダードプラン 1ユーザーあたり月額450円(年額契約)・540円(月額契約)
おすすめ: 現場スタッフ・シフト制の小売・飲食・介護・物流
注意点: 高度な外部API連携・開発者向け機能は限定的
Google Chat
(出典:Google Chat)
Google Workspaceユーザーのデファクト標準チャット
Google ChatはGmail・Googleドライブ・Meet・カレンダーなどGoogle Workspaceと一体化したビジネスチャットです。
Workspaceユーザーであれば追加コストなしで利用でき、スペース(チャンネル相当)機能でプロジェクト管理も可能です。Geminiとの連携で生成AI機能も利用できます。
主な機能: スペース管理・DM、Googleドキュメントのリアルタイム連携、Google Meet即時起動、Gemini連携
料金の目安: Google Workspaceプランに含む(Business Starter 1ユーザーあたり月額800円)。単体の無料プランはなし
おすすめ: Google Workspaceを全社導入済みの企業
注意点: Workspace未導入なら別途コストが発生。単体でのチャット機能はSlack等に比べシンプル
Zoom Team Chat
(出典:Zoom Team Chat)
ビデオ会議の主要プレイヤーのチャット機能をフル活用
Zoom Team ChatはZoomのビデオ会議とシームレスに連携するビジネスチャットです。
チャットからワンクリックでZoomミーティングを起動でき、会議録・ホワイトボード・共有ドキュメントとの統合も充実しています。Zoomをすでに日常的に利用しているチームであれば、追加の学習コストなく導入できます。
主な機能: チャンネル・DM、Zoomミーティングへのワンクリック移行、会議録連携、ホワイトボード
料金の目安: Zoomプランに含む(無料のベーシックプランでも利用可)/有料:プロプラン 1ユーザーあたり月額14.16ドル(年払い)・16.99ドル(月払い)※公式ページは米ドル表示
おすすめ: Zoomをメインに使っている会議中心のチーム
注意点: Zoom非利用なら導入メリットが薄い。チャット単体としての機能はやや限定的
direct
(出典:direct)
現場業務・非デスクワークに強い国産ビジネスチャット
directはL is Bが提供する現場業務特化の国産ビジネスチャットです。
建設・製造・医療・介護・運輸など、PCを常に使わない現場スタッフが多い業種での導入実績が豊富で、スマートフォンからでも使いやすいUIが特徴です。既読・未読管理や写真共有など、現場での情報共有に必要な機能を備えています。
主な機能: チャット・グループトーク、既読・未読管理、写真・ファイル共有、タスク管理、各種業務システムとのBot連携
料金の目安: フリープランあり(10名まで・データ保存180日間)/有料:ベーシックプラン 月額7,200円(10名まで・組織単位)、プラスプラン 月額14,400円(11〜20名)
おすすめ: 建設・製造・医療・介護・運輸など現場スタッフが多い企業
注意点: 外部チャット機能はなし。EC・SaaS企業向けの用途には不向き
Intercom
(出典:Intercom)
SaaS・プロダクト企業向けの顧客エンゲージメントプラットフォーム
Intercomはインアプリメッセージング・Fin(AIエージェント)・ヘルプセンター・チケット管理を統合した、顧客エンゲージメントに特化したプラットフォームです。
社内チャット機能は持たず、顧客向けの接客・サポート運用が主軸です。ユーザーの行動トリガーに基づくプロアクティブなメッセージ配信が強みで、グローバル展開のSaaS企業を中心に採用されています。
主な機能: インアプリ・チャット機能、Fin(AIエージェント)、チケット管理、プロダクトツアー、NPS調査、ヘルプセンター構築
料金の目安: 無料プランなし(14日間トライアルあり)/有料:Essential 1席あたり月額29ドル(年払い)。AIの解決件数に応じた従量課金が別途発生
おすすめ: グローバル展開のSaaS企業・英語運用が問題ない企業
注意点: 日本語サポートが弱く費用も高め。社内チャットはなく、顧客向けCS特化のプラットフォームのため、社内コミュニケーション用途には不向き
Zendesk
(出典:Zendesk)
大規模CS運用を支えるカスタマーサービスプラットフォーム
Zendeskは世界中の企業が導入する大規模カスタマーサービスプラットフォームです。メール・電話・SNS・チャットなど複数チャネルからの問い合わせを一元管理し、オムニチャネルルーティングによるチケットの自動振り分けや高度なレポーティングで、大規模なサポート運営を支援します。公式サイトでは80,000社以上が利用していると紹介されています。
社内チャット機能は持ちませんが、Zendesk for Employee Serviceとして社内ヘルプデスク用途(ITサポートや総務対応)にも公式対応しています。
主な機能: マルチチャネル問い合わせ統合、チケット自動振り分け、高度なレポーティング、豊富な外部連携(最新数は公式マーケットプレイス参照)
料金の目安: 無料プランなし(トライアルあり)/有料:Support Team 1エージェントあたり月額19ドル、Suite Team 55ドル(いずれも年払い)
おすすめ: 大規模コールセンター・エンタープライズ企業・社内ヘルプデスクの効率化
注意点: 中小企業には過剰スペック・コストが高い傾向。社内チャット(同僚間のメッセージング)機能はなし
主要チャットツールの機能比較表
各サービスの違いを横並びで確認できるよう、主要な機能軸でまとめました。
特に「社内チャット」「外部チャット(CS機能)」「チケット管理」の3つは、チャットツール選びで大きな差が出るポイントです。
サービス名 | 社内チャット | 外部チャット (CS機能) | チケット管理 | 無料プラン | 日本語 サポート |
|---|---|---|---|---|---|
◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | △ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | △ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | |
◎ | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ | |
✕ | ◎ | ◎ | ✕ | △ | |
✕ | ◎ | ◎ | ✕ | ◎ |
※ ◎=標準対応 △=限定的・別途設定要 ✕=非対応 / 各社公開情報をもとに作成(2026年10月時点)
※「外部チャット」はWebサイト・アプリ上に設置するCS対応用のライブチャット機能を指します。LINE WORKSの「外部LINEユーザーへの連絡」のような社外メンバーへの連絡機能とは異なります。
機能軸で見る3分類での整理
ここまで10サービスを個別に紹介してきましたが、機能設計や強みの観点から眺めると、自然と3つのタイプに分類できます。
「社内コミュニケーションを効率化したい」「顧客との接客を強化したい」「大規模なサポート運用の基盤を整えたい」など、自社の優先度とタイプを照らし合わせることで、検討すべき候補がぐっと絞り込まれ、チャットツール選びの効率が大きく上がります。
社内コミュニケーション重視型
おすすめのサービス:Slack・Teams・Chatwork・LINE WORKS・Google Chat・Zoom Team Chat・direct
社内の情報共有・連絡・会議連携に強みを持ちます。外部チャット機能は限定的または別途連携が必要です。
顧客接点統合型
おすすめのサービス:チャネルトーク・Intercom
外部向けチャット・AIエージェントを中心に設計されています。同じタイプでも、チャネルトークは社内チャットも同じプラットフォームに含まれ、Intercomは顧客向けの接客・サポートに軸足を置いた設計という違いがあります。
ヘルプデスク・チケット管理重視型
おすすめのサービス:Zendesk
大規模なCS運用・社内ヘルプデスクに必要なチケット管理・ルーティング・レポーティングに特化しています。
チャットツールの価格帯と、安さで選ぶときの注意点
「どのチャットツールが一番安いのか」は、比較検討で必ず聞かれる質問です。ただし、各社の価格は「1ユーザーあたり」「1組織あたり」「1席あたり」と単位がばらばらなので、表示された数字をそのまま並べても比較になりません。
この章では、10サービスの価格帯を公式料金ページから同じ日に取得して一覧にし、安さで選ぶときに見落としやすい制限を整理します。
10サービスの価格帯早見表(2026年10月9日時点)
サービス | 無料プラン | 有料の最安プラン(月額・年契約) | 課金の単位 |
|---|---|---|---|
チャネルトーク | あり(無料+:社内チャットは30名まで) | Startup 20,000円(創業3年以内の企業)。Business以上はお問い合わせ | 契約単位(月額固定+クレジット) |
Slack | あり(閲覧は直近90日・データは1年後に削除) | プロ 925円 | 1ユーザーあたり |
Microsoft Teams | あり(無料版) | Teams Essentials 599円 | 1ユーザーあたり |
Chatwork | あり(100ユーザーまで・閲覧は直近40日) | スタンダード 700円 | 1ユーザーあたり |
LINE WORKS | あり(30ユーザーまで) | スタンダード 450円 | 1ユーザーあたり |
Google Chat | なし(Workspaceに含む) | Business Starter 800円 | 1ユーザーあたり |
Zoom Team Chat | あり(ベーシック) | プロ 14.16ドル | 1ユーザーあたり |
direct | あり(10名まで・保存180日) | ベーシック 7,200円(10名まで) | 組織の人数帯ごと |
Intercom | なし(14日間トライアル) | Essential 29ドル+AIの従量課金 | 1席あたり+従量 |
Zendesk | なし(トライアルあり) | Support Team 19ドル | 1エージェントあたり |
※ いずれも税別。ドル表記のサービスは為替によって円換算額が変わります。各社の公式料金ページから2026年10月9日に取得した情報です。最新の料金は以下の公式ページでご確認ください。
チャネルトーク/Slack/Microsoft Teams/Chatwork/LINE WORKS/Google Workspace/Zoom/direct/Intercom/Zendesk
課金の単位が違うと、人数が増えたときの総額が変わる
表の「課金の単位」を見ると、3タイプに分かれます。
1ユーザーあたり(Slack・Teams・Chatwork・LINE WORKS・Google Chat・Zoom):人数に比例して総額が増える
組織の人数帯ごと(direct):人数帯の中では総額が変わらず、帯を超えると段階的に上がる
契約単位・席単位(チャネルトーク・Intercom・Zendesk):利用人数ではなく、対応する担当者の席数や契約内容(クレジットなど)で総額が決まる。人数にそのまま比例はしないが、契約の単位を公式ページで確認する必要がある
「1人あたり月額700円」は小さく見えますが、20名で使えば月額14,000円、年額168,000円です。
稟議を通す前に、自社の利用想定人数で月額総額を計算しておきましょう。課金方式の型ごとの考え方は、【無料あり】チャットツールおすすめ10選で詳しく解説しています。
無料プランと無料トライアルは別物
表の「無料プラン」は、期限なく0円で使い続けられるプランです。機能や履歴に制限がある代わりに、小さなチームならそのまま運用できます。
一方、IntercomやZendeskのようなCS特化型は無料プランがなく、有料プランの機能を期間限定で試せる「無料トライアル」が中心です。トライアル終了後は有料プランに移行するか、利用をやめるかを選ぶことになります。「無料で始められる」と書かれていても、どちらの意味なのかを確認してください。
安さだけで選ぶと起きること(履歴の保存期間・ユーザー上限)
無料プランや最安プランで業務を回すと、最初にぶつかるのが「過去のやり取りが見られない」という壁です。
公式ページに明記されている制限を挙げます。
Slack(フリー):メッセージの閲覧は直近90日分。データは1年後に削除される
Chatwork(フリー):メッセージの閲覧は直近40日分。ユーザーは100人まで
LINE WORKS(フリー):ユーザーは30人まで
direct(フリー):10名まで。データの保存期間は180日
チャネルトーク(無料+):社内チャットは30名まで、接客チャットは2名まで
履歴が消えるツールでは、過去の決定事項を別の場所に転記する運用が必要になり、その手間が無料で浮いた分を上回ることがあります。
導入時に「何人で」「どのくらいの期間」使うかを決めておくと、無料プランで足りるのか、最初から有料プランにすべきかが判断できます。
こんな企業にはこのサービス|タイプ別おすすめ
ここまで機能や価格、3タイプ分類で比較してきましたが、最後に「どんな企業がどのサービスを選ぶべきか」を一覧で整理します。
企業規模・業種・既存のIT環境によって最適解は変わるため、自社に近い状況を早見表で見つけ、当てはまるサービスから検討を始めるのが効率的です。
判断に迷ったときは、続く「判断フロー」も参考にしてみてください。
企業規模・業種・用途別レコメンド
こんな企業・状況 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
社内外を一本化してCSを強化したい | 社内チャット・ライブチャット・チケット管理・AIエージェントを1つで完結 | |
外部アプリ連携を最大活用したい・IT系スタートアップ | 豊富なアプリ連携とワークフロービルダーで自動化も柔軟 | |
Microsoft 365をすでに活用している中〜大企業 | 追加コストなしで導入でき、Officeとの統合が可能 | |
ITリテラシーが様々な国内中小企業・士業 | シンプルなUIで誰でも使いやすく、国内サポートも充実 | |
現場スタッフ・シフト制の職場(小売・飲食・介護) | LINEに近い操作感で現場への定着率が高い | |
Google Workspaceを全社導入済みの企業 | Workspace内でシームレスに使え、追加コストが発生しない | |
Zoomをメインに使う会議中心のチーム | 既存のZoom環境をそのまま活用でき、学習コストがかからない | |
製造・建設・医療など現場業務が中心 | 現場スタッフのスマートフォン利用を前提とした設計 | |
グローバルSaaS・英語対応が問題ない(CS特化) | プロダクト内のユーザー行動に基づくプロアクティブ接客が強み | |
大規模コールセンター・エンタープライズ(CS特化) | チケットの自動振り分け・高度なレポートで大規模運用を支える |
迷ったときの判断フロー
早見表で自社に近い状況が複数当てはまる場合や、社内で意見が分かれた場合は、以下の判断フローで段階的に絞り込むのがおすすめです。
「社内チャットだけで足りるか」「社内外を一本化したいか」「大規模CSの基盤が必要か」という3つの問いに順番に答えていくことで、検討すべきサービスが自然と1〜2社に絞られます。複雑になりがちな選定プロセスをシンプルに整理できます。
社内チャットだけで十分か?
→ YESなら Slack・Teams・Chatwork・LINE WORKS など目的に合わせて選択
外部チャットと社内チャットを一本化したいか?
→ YESなら チャネルトーク がおすすめ
大規模なCS運用・社内ヘルプデスクの基盤が必要か?
→ YESなら Zendesk がおすすめ
まだ迷っているなら
→ 無料プランのあるサービスを2〜3本同時に試し、チームの使い勝手で最終判断
【詳細解説】チャネルトークが選ばれる理由
ここまでの比較で「両対応型」のカテゴリーに位置づけたチャネルトークですが、なぜEC・SaaS企業を中心にグローバル240,000社以上に選ばれているのか、その理由を詳しく解説します。
社内チャットと外部接客の一体化、AIエージェントによる自動応答、分析ダッシュボードによるKPI可視化など、複数の機能を1つのプラットフォームに統合した設計になっています。ツール分散の課題を抱える企業から支持される最大の理由です。
社内チャット × 外部接客をひとつのプラットフォームで完結
「ツールの分断」という課題は、多くのCS現場で共通しています。
「社内連絡にはSlack、サポート対応にはメール、CSツールはまた別のサービス」といった構成では、顧客情報が各ツールに分散し、対応状況をチームで把握するだけで時間が取られます。転記ミスや対応漏れも起きやすく、顧客体験の品質が属人化してしまいます。
チャネルトークはこの課題を、社内チャットと顧客との接点となるチャット接客を同一画面で管理できる設計で解決します。
チームメンバーがサイト訪問者からの問い合わせをリアルタイムで受け取り、必要に応じて社内の担当者へ即座にパスできます。購買前の相談から購入後のフォローアップまで、すべての履歴が1か所に集約されるため、顧客への一貫したサポートが実現します。
AIエージェント・分析ダッシュボードの活用
AIエージェント「ALF」とワークフローの設定により、夜間・休日でも24時間対応が可能です。よくある質問はAIが自動で処理し、複雑な問い合わせだけを有人対応にエスカレーションする設計で、少ない人員でも対応品質を維持できます。
受信トレイ管理では、担当者割り当て・優先度設定・ステータス管理をチームで一元管理できます。誰がどの問い合わせを対応中か、未対応のものはどれかが一目でわかるため、対応漏れを防ぐチーム管理が実現します。
分析ダッシュボードでは、対応件数・応答速度・顧客満足度などのKPIをリアルタイムで可視化できます。数字をもとに改善ポイントを特定し、CSチームのPDCAを回しやすくなります。
外部連携では、Shopifyなど主要ECプラットフォームとの連携に対応しており、既存システムを活かしたまま導入できます。
料金と無料お試しのはじめ方
チャネルトークは無料+プラン(0円)からスタートできます。社内チャットは30名まで、接客チャットは2名まで無料で使えるため、まず実際に使ってみて、チームの使い勝手を確認してから有料プランへの移行を判断できます。
有料プランは年間契約で、月額の分割払いも可能です。有料機能は14日間の無料お試しがあり、プランの詳細や機能一覧は公式サイトで確認できます。
まとめ:ビジネスチャット選びのためのアクション
本記事では、2026年時点でカスタマーサポートや社内コミュニケーションに活用できるビジネスチャット10サービスを、機能比較表と価格帯早見表で比較しました。
比較を通じて見えてきたのは、チャットツールは大きく3つのタイプに分かれるという点です。
Slack・Teams・Chatworkなどのコミュニケーション重視型は社内連携の効率化を優先したい企業に、Zendeskなどのヘルプデスク・チケット管理重視型は大規模なCS運用を担う企業に向いています。
一方で、社内チャットと外部接客の両方を一本化したい企業にとって、チャネルトークはその課題を1つのプラットフォームで解決できる選択肢です。社内チャット・ライブチャット接客・AIエージェント・チケット管理・分析ダッシュボードをまとめて運用できるため、複数のサービスを使い分ける手間やツール間の情報分散を防げます。特にECサイトやSaaS企業など、購買前後を通じた一貫したサポートが求められる企業に適しています。
価格は「1ユーザーあたり」の数字だけで比べず、課金の単位と自社の利用人数を掛け合わせた総額で判断してください。無料プランの履歴保存期間やユーザー上限も、導入前に確認しておきたいポイントです。
導入のコツは、小さなチームで無料プランや無料お試しを使い、現場のフィードバックを得てから全社展開することです。導入の前には、社内ルールやマナーを定めておくことも、トラブルなく定着させるカギとなります。
迷っている場合は、無料プランから始めることができるチャネルトークを試してみることをおすすめします。無料プランでスタートでき、チームの使い勝手を確認してから本格導入を判断してみましょう。