Shopify運用者なら知っておきたい、
集客・マーケティング手法
著者:半田恵清良(sooo_hc)
Shopifyは2004年にカナダで創業されたECサイト構築プラットフォームサービス。
日本では認知度が徐々に上がりつつありますが、ShopifyはECサイト構築プラットフォームの中では世界シェアNo.1を誇り、爆発的な成長を続けています。
Google トレンドで見たShopifyの検索キーワード数の推移
参照:Google トレンド
今まで国内ではモール型のECに出店することが多かったですが、今後は自社のECを簡単に構築して、ファンを増やしながら顧客との接点を増やし売り上げを向上させていきたいと、Shopifyを導入する企業が急速に増加しています。
しかし、まだ国内では確立されたノウハウもなく、 「Shopifyを始めてみたけど、集客が上手くいかない……」と悩んでいる企業さんも少なくありません。 そこで今回はShopifyで作ったECサイトをどのように集客していけば良いのかお伝えしていきます!
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今、なぜShopifyがアツいのか?
従来の集客がしやすいAmazonといったプラットフォームに参加すればすぐに消費者へ商品を届けられるのが利点ではありますが、出品者のブランドが認知されにくく、モール型のECでは、自社らしさやブランディング形成が難しく、お客さんから選ばれるための施策が効きづらいのが当たり前でした。
特に現代はモノの消費からイミ消費と言われている時代なので、売っている商品と同じくらい自社らしさやブランディング価値が問われます。
ShopifyはFacebookやInstagram等のSNSとの連携に強く、カンタンにストアを連携させることが可能です。ターゲット層が多いSNSとショップを連携させれば、見込み客へのリーチもより効果的に行うことができます。
Shopifyの集客は難しい?
元々の知名度が高い大手企業やブランドでない限り、はじめてオープンするECサイトが集客面でモール型のECに打ち勝つことは難しいです。
しかしカスタマイズの自由度の高いプラットフォームを選べば、その分サイトのデザインや機能を思い通りに作ることができます。 商品のアピールや認知のためにも、ブランディングのしやすい自社ECのほうが、将来的な売上にもつながっていくと考えられます。
このように可能性大のShopifyで大事になってくるのが『集客』
ここからは具体的にどのように集客を行っていけば良いのかを解説します。
Shopifyの集客を成功させる方法
前提として、集客・マーケティングはチャネルの掛け算です。
「この施策だけをやれば上手くいく!」というのはありません。
自社のリソースと商品によってどのチャネルであれば効果的なのかを考えた上で、施策を選定していきましょう!
SNSの活用
ECサイトでの代表的な集客方法は、「SEO対策」と「広告」と言われてきました。
しかしながら、集客が難しいEC運営においては、様々な手段を用いて自社のユニークさをアピールする必要があります。
そこで、一手段として無料で利用できるSNSの活用はオススメです。
ユーザーとのコミュニケーションによってファン化を加速させることができます。
Instagram(インスタグラム)
写真をメインに投稿するInstagramは、スマートフォンで撮った写真をそのまま投稿できるという気軽さが人気で、特にEC事業を展開する企業様では運営しているケースが多いです。
ライブ機能もあり、ユーザーさんとのタッチポイントを増やしやすく、ファンづくりにはもってこいのSNSになります。
日本国内のアクティブユーザーは3300万人にも上り、特に若い女性の間では、世界観を前面に押し出せるおしゃれな空間は「インスタ映え」などと言われ、支持されています。
見た目重視で影響力が高いSNSであることから、toCの顧客との接点を増やすのに適しているSNSです。
▶︎ShopifyとInstagramの連携方法はこちらを確認
Twitter(ツイッター)
Twitterの月間アクティブユーザーはおよそ4500万人にも上ります。
Twitterの特徴として挙げられるのは、とにかくリアルタイム性が高いことです。
Instagramと違って映えではなく、コミュニケーションや話題性をもたらせることに適しているツールです。
Facebook(フェイスブック)
他のSNSとは異なり、実名で登録するのが特徴です。
好きなブランドのページをフォローしたり、興味関心のあるグループ機能に参加し、情報収集やコミュニケーションをとるユーザーもいます。
しかし、近年アルゴリズム変更により、オーガニックの投稿が届きづらくなっているとされています。
そのため、数年前まで定番だったFacebook ページを開設し、ファンを集めて盛り上がるという施策が比較的難しくなっており、EC界隈では、Facebook以外のSNSを活用するケースがほとんどです。しかし、Facebookは、ターゲティング精度の高い広告によるリーチに強みがあります。
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestは写真を投稿するタイプのSNSです。気に入った写真をタップして保存するという気軽さから人気に火がつき、アジアでもユーザー数の伸びが見られるなど急成中のSNSです。
Pinterestは、ユーザーが自分の興味関心に基づき、情報を集めるために利用するブックマークツールです。
Webサイトにある画像をお気に入り登録して、自分のボードに収集することを「ピン」と呼びます。Pinterest内にある、他のユーザーが「ピン」したものを自分のボードに保存することも可能です。
国内で特に人気のカテゴリーはビューティー、ホーム、ファッション、と言われ、インスタグラムより精度が高いという見解もあります。
企業としては『画像SNS』として比較されやすいInstagramと比べ、画像をクリックしてもらうだけで簡単にECや自社サイトに誘導することが可能となり、ウェブサイトへのトラフィックを増加させることができるメリットがあります。
LINE
LINEは、2020年10月時点で8600万人万人の国内月間アクティブユーザーを持つ国内最大級のプラットフォームです。
また利用者のうち毎日使うユーザーが80%を超え、非常にアクティブ率が高いという特長があります。
ECサイトでは、顧客と直接対話できる実店舗と異なり、サイト上での購入体験や電話、メールなどの遠隔コミュニケーションを通じて顧客の満足度を上げ、エンゲージメントを高めることが求められます。
LINE公式アカウントを通してユーザーと文字通り「友だち」のように1対1で対話することで親密さが生まれ、エンゲージメント向上に役立ちます。
▶︎ShopifyでのLINE活用方法をこちらにご紹介しています!
コンテンツ制作
製品やサービスのページだけでは語りきれない「思い」を伝えるコンテンツを配信することで、潜在顧客を見込み顧客に変え、最終的にユーザーをファン化させることが可能です。
広告費を支払って露出を増やすことも重要ですが、もう一つの入り口として自社コンテンツを発信していくことで、より幅広い潜在顧客に接触することができます。
自社にしか発信できない情報やオリジナルコンテンツを発信する
今日、私たちはどんな商品やサービスもネット上で簡単に比較検討ができます。
そんな時代において、「ストーリー」や自社らしさなき商品やサービスがたどり着くのは、過酷な価格競争と過剰な宣伝合戦です。とにかく低価格で広告だけを回して勝負する時代は終わりました。
ユーザーをファン化させブランドを好きになってもらうには、オリジナリティ=自社らしさの構築とその発信が求められます。自社にしか提供できない価値は何かを明確にし情報・コンテンツ発信を行いましょう。
SEO対策 (自然検索)
SEOとは、”Search Engine Optimization”の略で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。主にGoogleの検索エンジンにおいて、広告として掲載されたWebサイトを除き、検索結果ページの上位にコンテンツを表示させることでユーザーの流入を図る、自然検索での代表的な集客方法です。
ECのSEO対策で基本的に以下の項目を意識するようにしましょう。
1.キーワード選定
ECサイトの訪問者数を増やすには、検索されるキーワードのリサーチと活用が欠かせません。
キーワードを選ぶ際は、自社の商品と関連性の高い「商業系キーワード」に注目しましょう。
このとき、検索結果の多い「ビッグワード」ばかりに注目するのではなく、「ロングテールキーワード」についてもリサーチすることが大切です。
キーワードが長くなるほどニッチになったり、検索数自体はビックワードに比べると少なくなりますが、CV率は上がるでしょう。
2.タイトルに適切なキーワードを含める
ECサイトの売り上げを伸ばすには、検索結果ページでの見え方を意識してタイトルタグを設定し、
クリックしてもらえる機会を増やすことが肝心です。
ターゲットが悩んでいることが解決できるような内容を想起させるキーワードやわかりやすさを意識しましょう。
3.読者に役立つ内容を追加する
ユーザーや読者が購買するまでにどのような懸念(悩み)があるのかを明確にし、そのような懸念を解消するコンテンツにしていく必要がありますす。
たとえば、自分とサイズがほぼ同じユーザーのレビューがあると試着しなくても着こなせるという安心感につながるでしょう。
海外の調査によると、レビューが掲載されている商品ページのコンバージョン率は、掲載されていない商品ページに比べて平均で50%も高いという結果が出ています。
第三者の声やリアルな商品へのレビューも可能な限り掲載するようにして、読者がこのコンテンツに触れてよかったと思えるような内容にしていく必要があります。
また、ShopifyのSEO対策でおすすめのブログの機能の対策はこちらでご紹介しています!
広告
ECでのベターな広告手法はWeb上での広告です。
SNS広告
広告運用において代表的なプラットフォームとして、LINEやFacebook、Twitter、Instagramが挙げられます。
SNS広告では、利用する媒体によって手法が多少異なります。
SNS広告の特徴としては、各プラットフォームによって、ユーザーの層が異なる点であるといえるでしょう。
そのため、効果的な集客を行うためには、自社のユーザー属性や傾向、獲得したいユーザー層を明らかにして、媒体を選定することが必要となります。
アフィリエイト
通常、広告は掲載した時点で費用が発生しますが、アフィリエイト広告はコンバージョンがあったときにのみ広告費を支払います。
そのため元手が比較的安く、リスクも抑えながら広い範囲で商品を宣伝することが可能です。
Shopifyでは2020年秋に大手ASPのバリューコマース、ファンコミュニケーション、インタースペースと連携できる「まるっと集客」アプリがリリースされたので、タグ設置なし、アプリインストールをするだけでアフィリエイトをスタートできるようになりました。
さらに「まるっと集客」アプリでは、通常合計10万円ほどかかるASPの初期費用と月額費用が無料のキャンペーンを実施しています。アプリ自体のインストールも無料のため、「完全成果報酬型」でアフィリエイトを実施できます。
また、「まるっと集客」アプリではアフィリエイトだけでなく、通常クリック課金のGoogle広告やFacebook/Instagram広告も成果報酬で実施することができます。全ての施策がノーリスクで実施できるため、まさにShopifyストアが最初に入れるべき集客アプリと言えるでしょう。
リスティング広告
リスティング広告を出すことで集客できるだけではなく、EC購入者や閲覧者のデータを収集できます。
そのようにして集めたアクセスの結果を解析すれば、より効果的に集客できるようになるでしょう。ユーザーの回遊率や離脱率、CV完了数など、リスティング広告で収集したデータを分析して、集客しながらECを最適化していきます。
常にモバイル向けに最適化
日本人の73%がモバイル端末でECを利用すると言われています。 ユーザーの利用状況などの情報を元にWEBサイトを設計し、スマートフォンでもストレスなく利用できるようにすることが求められます。
ECサイトのモバイル対応をレスポンシブで進めるべき3つの理由によると、
レスポンシブ化でページがあらゆるデバイスで最適化し、ユーザー満足度が高まると共に、生まれた余力でさらにLPやコンテンツ改善を実施できサイトCVR改善(リスティング広告の効果)が167%向上した事例もあると記載されています。
このようなメリットからもモバイル向けに最適化していくことが重要です。
ユーザーが口コミを広める仕組みを作る
クチコミはあらゆる購買判断の20〜50%に影響するとされています。
従来型の広告はなお有効ですが、日常生活の中のクチコミのほうが少なくとも広告より10倍効果が高いそうです。
ペンシルバニア大学のジョーナ・バーガー氏の著書『なぜ「あれ」は流行るのか?―強力に「伝染」するクチコミはこう作る!』によれば、口コミが起きるには6つの原則があるとされています。
1.ソーシャルカレンシー
2.トリガー
3.感情
4.人の目に触れる
5.実用的な価値
6.物語
自社ではどのような要素を打ち出していけるのかを考えていきましょう。
可能であれば2つ以上できるとシナジーが生じやすく有効な口コミを増やすことができることでしょう。
集客が出来ていても、〇〇が出来ていなければ台無し?
ここまでECの様々な集客に関してお伝えしましたが、たとえ集客が出来ていても、『接客』が出来ていなければ大事な顧客を逃してしまいます。
購買とその後のリピートを向上させるためには、ユーザーの購入までの負を解決し、スピード感のある対応を行うことがポイントになります。
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