Shopify Plusでできることとは?費用や機能など通常プランとの違い
著者:半田恵清良(sooo_hc)「ECビジネスをするならShopify Plusが良いと聞くが情報がなくてわからない」
「Shopify Plusと通常プランの違いを知りたい」
とお悩みの方へ。
世界で最も利用されているECプラットフォームShopify(ショッピファイ)には、最上位プランShopify Plus(ショッピファイプラス)が用意されています。
標準装備にカスタム幅が広がる機能によってサイト管理の自動化が進むため、面倒なECサイトの管理が楽になります。
特にShopify Plusは、取引量の多い企業に大きなメリットをもたらすでしょう。
Shopifyの通常プランは低コストで本格的なネットショップを運営できる機能が充実しており、サイトの規模に合わせてグレードアップも可能です。
一方でShopify Plusは機能面で優れていたとしても、通常プランより圧倒的に高い月額料金を支払わなければなりません。
果たしてShopify Plusが自社にとって最適な選択であるのか?は悩む所でしょう。
そこでこの記事では、Shopify Plusの基本情報から実例メリットまで詳しくまとめました。
まずはShopify Plusでできることを知り、通常プランとの費用や機能の比較についてもお伝えします。
Shopify Plusを利用する企業実例をいくつかご紹介しますので、そこからわかる導入メリットをぜひ確かめてみましょう。
Shopifyへの新規参入または通常プランからの乗り換えを検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてください📘
※shopifyのプランを解説した記事もあるので、参考にしてください
Shopify plusとは
「Shopify plus(ショッピファイ プラス)」はShopifyが提供する通常のプランよりも数段上の機能や特典の付いたプランです。
取引量の多い大規模事業向けのプランであり、月額の料金も通常に比べ割高になります。
日本国内では2017年に運用が開始され、EC運営をしていく中で便利なAPIや高い拡張性を提供する機能によりECに変革をもたらしています。
shopify plusは通常プランではできないことを広範囲にカバーしているプランになります。
Shopify Plusと通常プランの機能の違い
まずはShopifyの通常プランに装備されている機能について改めて知りましょう。
複数の通常プランが用意されていますが、ここでは共通する標準装備機能を以下にまとめました。
通常プランに搭載されている機能
Shopifyの通常プランには優れた機能が充実しています。
ここでは通常プランに共通して搭載する機能をまとめました。
なお、以下の機能はShopify Plusにも標準装備されています。
・商品管理
・マーケティング
・ウェブホスティング
・ストア分析
・モバイルアプリ
・24時間サポート
100種類以上のテンプレート
Shopifyには多彩なデザインテンプレートが100種類以上用意されています。
無料・有料のテンプレートはストアからダウンロード可能、HTMLとCSSの編集カスタマイズができます。
その他に以下の機能が利用できます。
・独自ドメインの使用
・ブログ機能の利用
・ウェブサイトビルダー
商品管理
以下は、Shopifyに搭載するオンラインストア運営や管理ができる機能一覧です。・サイズ/色/素材などの設定
・商品の自動仕分け
・無制限の商品登録
・複数画像の登録
・SEO商品タグ
・定期購入(サブスク)の管理
・デジタル商品への対応
・インポート&エクスポート機能
スタンダードプラン以上に”ギフトカード機能”、プレミアムプラン以上で”高度なレポートビルダー”や”配送料の自動計算”など便利な機能を追加することができます。
お客様向けのショッピング機能には次のようなものが搭載されています。
・配送料自動計算機能
・クレジットカード決済(Vita、MasterCard、AmericanExpress)
・カゴ落ちのリカバリー
・100種類の決済サービス
・配送料の設定
・国ごとの自動課税
・多言語への対応
”100種類の決済”や”多言語への対応”などの機能は、海外販売を検討する際の大きな後押しとなるでしょう。
マーケティング
Shopifyには、売上げアップにつながるマーケティング機能が充実しています。
・Google広告クレジット
・サイトマップ自動生成
・商品レビュー機能
・クーポンコード生成
・ギフトカード販売
・SNSとの連携、販売
・ストア分析
ユーザーの行動がわかるきめ細やかなストア分析を備えています。
Instagram、FacebookなどのSNSとの連携だけではなく、SNSから移動することなく購入することがShopifyなら可能です。
最近ではLINEとの提携も実現し、さらに活用幅が広がりました。
以下は、Shopifyのストア分析機能です。
・Googleアナリティクス
・商品レポート
・トラフィック
・流入レポート
リピーターを増やすための詳しい徹底分析ができ、エクスポート機能により他のスタッフとの共有が簡単に行えます。
モバイルアプリ
Shopifyで作成したショップは全てスマホ対応化に適用しています。
またShopifyのほぼ全ての管理をモバイルアプリから運用可能、現在2000以上もの豊富な種類のアプリが見つかります。
日本語対応化はまだまだこれからといった所ですが、ショップ構築やマーケティングに役立つアプリを選べるのはShopifyの魅力のひとつです。
24時間サポート
Shopifyでは、疑問や問題発生時に対応する24時間サポート機能が提供されています。
以前は日本語未対応とあり難しい面もありましたが、現在は日本語対応のShopifyヘルプセンターが開設されました。
よくある質問から答えが出さなかった際には、メールまたはコミュニティへの投稿で解決策を導き出すことができます。
Shopify Plusでできること
通常プランの機能にはない、Shopify Plus限定でできることについて解説します。
メインとなる追加機能は以下のものです。
②自動パーソナライズ化
③チェックアウト画面のカスタマイズ
④予約販売など時限設定
⑤タスクの自動化
⑥APIの連携
①10サイトまで開設可能
Shopify Plusを選ぶと9サイトを追加ができるので、合計10ストアの開設が可能になります。
ただし同一ブランドに限るため、既存の国内ストア以外にも海外向けへの展開に利用するといったイメージです。
1つの契約で追加料金なく、合計10ストアまで増設できるのはShopify Plusだけの特典です。
②自動パーソナライズ化
Shopify Plusに契約すると専用アプリShopify Scripts Editorを利用して、Shopify Scripts(ショッピファイスクリプト)が編集できます。
主に割引や配送、決済に関するスクリプトのカスタムが可能です。
スクリプトをカスタマイズする必要がありますが、通常プランでは設定できない「2つ買ったら○%オフ」「配送オプションの価格変更」など細やかなパーソナライズが叶うので大変便利です。
③チェックアウトページのカスタマイズ
通常プランでは操作できない、checkout.liquidのカスタマイズがShopify Plusなら可能になります。
決済画面に配送日時指定などを追加したり、自由にレイアウトの変更ができます。
④予約販売など時限設定
Shopify Plusの専用アプリLaunchpad(ローンチパッド)の利用により、販売スケジュールの時限設定が可能となります。
予約販売を始め、商品価格の変更予約など自動管理が可能です。
これによって、通常プランではできないセールやキャンペーンの開始や終了の操作が行えます。
⑤タスクの自動化
これまで手動で行っていた業務が、Shopify Plusのみ利用できるShopify Flow(ショッピファイフロウ)によって自動化が叶います。
例えば、在庫が少なくなったらSlackに通知させる、2回以上購入したお客さんにクーポンを配信させるといった使い方です。
条件とアクションを事前設定するだけで、面倒な手作業の業務から解放できます。
APIの連携
Shopify PlusではAPIがオープンソースとなり、容量・速度ともに通常の5倍となります。
また以下のような専用APIの呼び出しが可能になります。
・シングルサインオン
・商品レコメンド
・ギフトカード生成
・ディスカウント設定
企業とユーザーの両者にフィットする便利な機能ばかりです。
Shopify Plusを導入するメリット
Shopify Plusのみ利用できることを踏まえ、ここでは導入するメリットをまとめました。
2.複数ストアを管理できる
3.業務の自動化ができる
4.膨大な取引がスムーズになる
5.コスト削減
1.専任担当者のサポートが付く
Shopify Plusに契約すると、専任担当者から優先的にアドバイスを受けることができるようになります。
ストア構築から最適な機能の提案、売上げアップへのアドバイスなどその都度相談サポートを受けられるのは大きな魅力です。
2.複数ストアを管理できる
1つのアカウントで、複数ストアの管理や運用業務が一元化できるのは非常に便利です。
通常プランでは最大15人までだったのが、Shopify Plusなら無制限にスタッフアカウントが利用できるようになります。
通常プランでは対応しきれない大規模なECサイトであれば、Shopify Plusの利用を検討しても良いでしょう。
3.業務の自動化ができる
Shopify Plusの拡張機能によって、業務の自動化を図れる点は大きなメリットです。
膨大な規模の作業を手作業や目視で行うのは限界があります。
また、パーソナライズの自動化により細やかなアプローチを実現させることができます。
4.膨大な取引がスムーズになる
Shopify Plusの導入をおすすめしたいのは大規模ECサイトを持つ企業です。
業務の自動化により従来より取引がスムーズになります。
大量の注文を受けながらグローバル化させたいという場合に、Shopify Plusは大いに役立つプラットフォームです。
5.コスト削減
Shopify Plusは決して安いプランではありません。
しかし決済手数料が低い、サーバー代込みの価格である、多彩な拡張機能が充実していることを踏まえると高い月額料金を支払ってもコスト削減につながります。
【比較表】Shopify Plusと通常プランの料金
プラン | ライト | ベーシック | スタンダード | プレミアム | プラス |
初期費用 | 0円 | ||||
月額料金 | $9 (約998円) |
$29 (約3,200円) |
$79 (約8,700円) |
$299 (約33,000円) |
$2,000 (約220,000円) |
手数料 | 国内3.4% 海外3.9% |
国内3.4% 海外3.9% |
国内3.3% 海外3.85% |
国内3.25% 海外3.8% |
国内3.15% 海外3.75% |
Shopifyのメインとなる通常プランは、ベーシック・スタンダード・プレミアムの3つです。
加えて安価で利用できるライトプランと最上位クラスのプラスプラン(Shopify Plus)があり、サイトの規模に合うプランが用意されています。
月額料金がアップするにつれ、クレジットカード決済手数料が低くなるのが特徴です。
サーバー代込み、機能やサポート面で優遇されたShopify Plusはコスパ的にも優れていると言えます。
日本のShopify Plus認定パートナー一覧
Shopify Plusの機能は通常プランとは比にならない数の多さであり、常にアップデートされています。
自在なカスタムによって効果的な運用が叶いますが、いずれも専門知識がないと対応できかねない部分があります。
さらにShopify Plusには通常プランのような14日間のお試し期間がないため、導入に踏み切りにくいと感じてしまうようです。
しかしShopify Plusは、Shopify Experts(エキスパート)という公認の認定パートナーのサポートを受けることができる唯一のプランです。
Shopifyを使ったECサイトの運営や悩みを相談できるとわかれば、Shopify Plusの導入を決断しやすくなるでしょう。
ここでは日本のShopify Plus認定パートナー一覧をご紹介します。
コマースメデイア株式会社
https://commerce-media.info/
コマースメデイア株式会社はShopifyが日本対応する以前からプラットフォームを利用し、ECサイトの構築から物流までの運用支援を行ってきた企業です。
高度な技術力と専門知識をもつEコマース人材を多数抱え、業界や市場毎のEコマース運営ノウハウを有し、クライアントの事業成長を支援するプロフェッショナル集団として、日々企業努力を重ねEコマース業界の発展に寄与しています。
株式会社イーライフ
https://www.elife.co.jp/
株式会社イーライフは、2021年9月にShopify Plusパートナーに認定を発表したばかりのIT企業。
多くの実績に基づいマーケティング、コミュニティに強いサービスを提供しています。
Shopifyを使った日本企業の越境EC・D2C事業の支援に注力を行い、タイガー魔法瓶、エリエールなど大手企業への支援実績もすでにあり、海外も視野に入れたEC事業の拡大を相談したい場合におすすめです。
株式会社ウェブライフジャパン
株式会社ウェブライフジャパンは、インフラ・デザイン提案や設計、WEBサイトの開発からサーバー構築・運用まで展開するShopify Plus認定企業です。
Shopifyアプリ提供も行いながら、ECサイトにフィットする追加サービスやカスタマイズを提案。
販売戦略やサイト構築後の運用についてのサポートを受けることが可能です。
CREAM株式会社
https://cream-jp.com/
CREAM株式会社は、デジタル技術に基づいビジネス支援を提供しeコマースから店舗まで成功へ導くShopify Plus認定企業です。
海外有名ブランドの日本進出を手掛けた実績があり、グローバル企業の日本国内での成功をサポートします。
フラッグシップ株式会社
https://flagship.cc/
フラッグシップ株式会社は、Shopify活用のパイオニアとして実績があるShopify Plus専門会社です。
15カ国から集まったエンジニアやデザイナーにより構成され、Shopifyを使ったECサイト導入ノウハウがあります。
Shopify PlusでのECサイトリニューアルに特化した企業であり、短期間でのロンチを期待する場合におすすめです。
株式会社トランスコスモス技術研究所
https://www.trans-cosmos.co.jp/
株式会社トランスコスモス技術研究所は、SEO対策マネジメントやECコンサルティングやコールセンターなど幅広いサービスを展開し総務省やセブンイレブンなど大企業向けのサービス実績がある企業です。
Shopify Plus認定企業としての実績評価も高く、他サービスからの移行や新規ECサイトの制作を依頼したい際におすすめです。
株式会社フラクタ
株式会社フラクタはブランドの自走を支援するトータルブランディングパートナーです。「ブランドを、未来の文化へ。」をビジョンに掲げ、ブランドの挑戦をテクノロジーとデザインの力で支えていきます。Shopify Plus Partnerの認定企業として、Shopifyにおけるブランディングや構築コンサルティングの実績も豊富です。調査からブランド戦略の提案、実装、運用コンサルティングまで。6つの事業領域で、さまざまな分野からブランドを支援しています。
株式会社フラクタ公式サイトへ
株式会社R6B
株式会社R6B(アールシックスビー)はShopifyを用いたEC制作事業を展開しており、APP開発、D2C、越境ECなど幅広い提案を強みとしています。年商30億円の自社EC、複数カ国展開する越境EC、SNSで話題になった有名店舗、BtoBサイトなどクライアントの実績が多彩です。
EC構築以外にもECと連動したInstgram/Tiktok支援、SNS企画・運用支援等の事業、アプリ開発やアライアンスセールス支援も手掛けています。
R6B公式サイトへ
Shopify Plusを導入した成功事例をご紹介!
https://tsuchiya-kaban.jp/
Shopify Plusを導入し成功をした事例として「土屋鞄製造所」があります。
土屋鞄製造所といえば、職人が手掛けるランドセルメーカーとして愛され続ける皮革製品を取り扱う会社です。
オンラインストアを展開するに当たり、新たな決済システムの導入に多くの時間を要してしまう、セキュリティやアップデートへのコストがかかり過ぎるという問題を抱えていました。
そこでShopifyの導入を検討をし、認定パートナーである株式会社フラクタへ相談したとのこと。
Shopify Plusの必要性を洗い流した結果、導入を決定したそうです。
結果的に1年のうちに3つのショップを展開し、小規模でスピーディなEC運用が実現しました。
今後は実店舗のPOSデータを統合してオムニチャネル化や他国への展開へ視野を向けているそうです。
Shopifyは世界シェア1位をほこるECプラットフォームですが、まだまだ日本国内での導入実績は少ないです。
Shopify Plusを制作サポートする会社が日本はまだ少ないのが現状ですが、導入実例のように今後Shopifyが主流になるでしょう。
まとめ
今回はShopify Plusについてご紹介しました。
通常プランでは補えなかった機能がShopify Plusに搭載されています。
まだまだShopify Plusの情報や成功例が少ないために、一歩を踏み切れないと感じてしまうのは当然かと思います。
Shopify Plusを導入する必要性を検証したい方は、認定パートナーに導入の相談を依頼してみてはいかがでしょうか。
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